テーマ:戦時下日本の教育・学問とその変容 ―一九三〇年代~四〇年代半ばの動向に着目して―
趣旨:
一九三〇年代~四〇年代半ば、日本は「満州事変」から日中全面戦争、さらにアジア・太平洋戦争を展開した。このように、戦争に突入し、戦争を拡大して、敗戦を経験する過程の中で、日本の教育・学問はどのように変容したのであろうか。また、戦時という状況に教育・学問はどのようにコミットメントしていったのであろうか。このテーマに関わる日本教育史の研究については、既にかなりの蓄積が存在しているが、この時期の初等教育、中等教育、高等教育における教育内容とその教育実践における変容、そして実践を担う教員をめぐる状況の変容を、具体的に解明していくことを通して、戦前期と呼ばれる一九三〇年代~四〇年代半ばの時期とは何であったのかという問題をさらに掘り下げることが可能になるのではないかと考える。今回のサマーセミナーでは、数学教育、歴史教育、技術・職業教育などに即した、教育内容と実践の変容についてのご報告、また教員社会の変容に関するご報告をいただく。すべての教科教育と学問研究、そして教員のあり方を初等、中等、高等教育の全体にわたって捉えることはできないが、そのいくつかにアプローチして、それぞれの変容のあり方の相違や共通性についても検討できればと考えている。
司 会
清水 康幸(青山女子短期大学)
報 告 者
佐藤 英二(明治大学)
小国 喜弘(東京大学)
坂口 謙一(東京学芸大学)
山田 恵吾(埼玉大学)
コメンテーター
船橋 一男(埼玉大学)
東 宏行(埼玉県立大学)
前田 一男(立教大学) 他交渉中
日 時
2012年8月30日(木)午後1時半~5時半/31日(金)午前9時~12時半
場 所 立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区西池袋3-34-1)
会 場 7号館2階7202・7203教室
参 加 費 500円(資料代など)
※詳細については『日本教育史往来』六月号にてお知らせします。
※初日の夕刻より、懇親会を開催します。会場・会費については、当日お知らせします。
※宿泊については、各自でご手配の程、お願い申上げます。
※連絡先 奈須恵子 電子メール nasuk@rikkyo.ac.jp(半角に直して下さい)