2011年度

テーマ:戦前日本におけるキリスト教主義学校と国家

趣旨:

日本のキリスト教主義学校(ミッションスクール)の多くは、教育のみを目的としていただけでなく、キリスト教の伝道というミッションをもって運営されていた。また、これらの学校は、人的・財政的な面でも欧米の母教会との関係が強く、それゆえ欧米の母教会と日本国家との狭間に位置づくことになった。このような性格をもつキリスト教主義学校の歴史は、特に戦前期については「試練」や「受難」の歴史として描かれてきた観がある。もちろん、そのような面があったことは否定できない。しかし、近年のキリスト教史や学校史の研究では、日本政府の方針に対する各学校の対応が微妙に異なっていたことが明らかにされてきた。各学校の対応の違いは、何を意味するのだろうか。学校と国家との関係だけでなく、学校とキリスト教団体との関係を視野に入れたとき、これまでの歴史像はどのように変化するのだろうか。そこで、今回のサマーセミナーでは、文部省訓令一二号をめぐる各学校・団体の対応や戦時下の動向についての最新の研究成果を報告していただく。このことを通じて、戦前の国家主義的教育の徹底過程を考えると同時に、教育史研究が視野に入れるべき領域の広がりや、学校史研究の可能性についても考える機会にしたいと考えている。

司     会 榑松かほる(桜美林大学)

報  告  者
 辻  直人(北陸学院大学短期大学部)
 高瀬 幸恵(鶴川女子短期大学)
 大迫 章史(仙台白百合女子大学)
 大島  宏(東海大学)

コメンテーター
 米田 俊彦(お茶の水女子大学)
 駒込  武(京都大学)

日     時
2011年8月22日(月)午後1時半~5時半/23日(火)午前9時~12時半

場     所 同志社大学今出川キャンパス(京都市上京区今出川通り烏丸東入)

参  加  費 500円(資料代など)

※詳細については『日本教育史往来』六月号にてお知らせします。
※初日の夕刻より、懇親会を開催します。会場・会費については、当日お知らせします。
※宿泊については、各自でご手配の程、お願い申上げます。
※連絡先 大島宏 電子メール hohdhima@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp(半角に直して下さい)